クレジットカードの歴史

今や、私たちの生活に欠かせない存在ともいえるクレジットカード。
現代社会を生きていく上で、ほとんどの方が1枚以上を所持しています。
中には用途や買い物をするお店に応じて何枚ものクレジットカードを使い分けている、という方も多いのではないでしょうか?
当たり前のように私たちの生活と共にあるクレジットカードですが、クレジットカードの成り立ちについて十分に熟知しているという方は意外にも少ないようです。
ここではクレジットカードの起源や歴史についてご説明していきます。
クレジットカードの起源とは?
まずは、私たちの生活の良きパートナーとも言えるクレジットカードのはじまりについてお話していきましょう。
私たちがクレジットカードと聞いて思い浮かぶプラスチック製のカードですが、これ自体は比較的新しいものです。
クレジットカードの前身、いわば起源になったものは19世紀末に誕生しています。およそ100年以上も前のことですね。
このカードはフランクと呼ばれ、厚紙でできており、郵便や荷物の料金を後払いする(いわばツケ)目的で利用されていたといいます。
その後、石油会社や特定のお店でのみ使用出来る冊子型のクレジットカードが普及していきます。
しかし、まだ私たちに馴染み深い見た目ではなく、用途も非常に限定的であったことが伺えます。
ダイナースカードの誕生

そして1950年に、世界初のクレジットカード会社である「ダイナースクラブ」が発足します。
当時、ダイナースクラブ創業者の一人フランク・ナクマクラがレストランで財布を忘れてしまい、会計の時に慌てて恥ずかしい思いをしてしまいました。
そこで現金が無くても食事の出来るシステムを作ろうとした事から始まった…という有名なエピソードがあります。
実はこれ、ダイナースクラブによる企業プロモーションのストーリーであり、先に述べているようにクレジットカードの基となるシステムはすでに存在していた、とされるのが通説です。
日本初のクレジットカード

日本で初めてクレジットカードを発行したのは、百貨店や商業施設を全国に展開していることで有名な「丸井」でした。1960年のことです。
当時発行されていたカードはアメリカのクレジットカードを真似て作られたもので、実態は「完済証明書」程度の役割しかありませんでした。現在のクレジットカードの機能とはかけ離れたものであったようです。
これを皮切りに、次々と現代のクレジットカードに近いカードが発行されていきます。
翌1961年にはJCBカードやダイナーズクラブカードが誕生します。
東京オリンピックを皮切りに、世界で広まっていたクレジットカードというものが日本国内でも普及・周知されるようになりました。
そして半世紀以上もの時間が経ち、現代においてクレジットカードは無くてはならないシステムの一つとなっています。
紙のクレジットカードがプラスチックのカードになり、現在ではスマートフォンなどの発展により電子的なカードも登場するようになりました。
クレジットカードはこれからも時代に応じて進化していくことが予想されます。
使いすぎに注意
現在ではクレジットカードにもたくさんの
カラーやプラン
安心の保証制度
付帯サービス
などが追加され進化してきました。
しかし中にはクレジットカードを利用した分の料金を返済できず、ブラックリスト扱いになってしまい、クレジットカードを作れなくなってしまう人もいます。
非常に便利な決済手段であるクレジットカードですが、使いすぎにはくれぐれも気をつけて自身の管理能力を高めることも忘れないようにしましょう。
